文京学院大学 BGU GCI SPECIAL COURSE 2023

文京学院大学 BGU GCI SPECIAL COURSE 2023

2023.4.23

「サステナブル」の原則を個人の目標や実践に適用して、創造的な思考を促すことを目的としたプログラムが始まりました。

 

元ロンドン芸術大学のコースディレクター
Lorna Bircham先生とコラボレーションしています。

(画像:ローナ・バーチャム先生 背景のアートパネルは昨年の国際教育プログラムで藍左師と生徒達が制作したもの)

(画像:プログラムに向けてキックオフミーティング)

 

4月22日

宿題にしていた「ジャーナル」(ローナ・バーチャム先生はこう呼ぶ)

の提出と発表から授業スタート。

廃棄紙やファブリックの切れ端、梱包材などを使ったプログラム中に使用するノート(ジャーナル)

それぞれ思い思いにデザインされています。

日常の中に溢れるマテリアル、創造的思考、意匠性と機能性をもつ創作、豊かさ。

たった一冊のノートからいきなりショックを受ける。

このショックは、日常の自分の振る舞いを見直す良い機会になる。

その後は

Centre for Circular Design(CCD)ロンドン芸術大学が開発したサステナブルデザインの原則「The TEN」を使いながらディスカッションとディベート。

1~10のコンセプトの中からひとつ数字を選び、それをきっかけに調べ学習を行いました。

(https://www.circulardesign.org.uk/research/ten/)

 

アートモリヤ、藍左師としての取り組み、オリジナルマテリアルの紹介

「デザイン」の捉え方、考え方をレクチャーしたところ

生徒達からの積極的な質問が生まれ、良い一体感を生みだし、次回に繋がる有意義な時間を共有できました。

ローナ・バーチャム先生からも2度の質問があり、3度目もありそうでしたが、生徒たちに遠慮して照れたような表情を浮かべていました。(笑)

 

生徒たちは調べ学習をしながら、

「何かを解決しようとすると、他の何かがまた起きる」と頭を抱えている様子でした。

良い光景です。

現実、社会課題とはそういうものですから、その歪みを極限まで小さくするスキルを磨くことはとても大切です。

ここで言う歪みとは、例えば”環境負荷を軽減”しようとしたとき、同時に人の”健康被害の増加”というように、善悪の境界線(ひも)がうまれるといったことです。

アンチノミー哲学まで脳裏をかすめるテーマが多々でてくるのが、現代社会での課題解決です。

今回のプログラムを通して、対峙し、思考し、表現する。

このひとつの物語が進む道中、そして目的地に着くとき、君はどう振舞うか。

それをデザインするのが私のひとつの役割です。

 

(画像 1983年新品であったポールスミスのジャケットはリペアしながら現在も現役)

 

本書「Journal」はローナが生徒に課した宿題である。

(ジャーナル、ローナはこう呼ぶ)

生徒たちが思い思いにデザインしたJournalはそれぞれ意匠的なデザインです。

プログラムで使用するノートを作ることは、なにも特別なことではなく日常にあるものとして我々現代人の固定観念を良い意味でリセットする。

This book, Journal, is a homework assignment Lorna gave to her students.

(Journal, Lorna calls it).

Each Journal is a unique design, created by the students themselves.

Making a notebook to be used in the program is not something special, but something that is part of everyday life, resetting the stereotypes of us modern people in a positive way.

また、生徒同士がお互いの作品を見ることでアイデアやデザインの学びになります。

Also, students can learn about ideas and design by looking at each other's work.

目的を決めるため、2013年にロンドン芸術大学が開発したサステナブルデザインの原則「The Ten」にある1番から10番のコンセプトを選びます。

To determine the objectives, we will select concepts #1 through #10 in "The Ten" principles of sustainable design developed by the University of the Arts London in 2013.

コンセプトNoが決まったらNoごとのグループに分かれ、コンセプトに沿った調べ学習を行います。

Once the concept No. is determined, the students are divided into groups by No. and conduct research on the concept.

生徒たちは、本やwebから情報を集めます。

本から得るものは想像力も加わり大きくなります。

webからの情報はカテゴライズされたコンパクトなものです。

Students gather information from books and the web.

What they get from books is bigger and more imaginative.

Information from the web is categorized and compact.

講師ローナの専門はテキスタイル。

講師守谷の専門は藍。

どちらも歴史と伝統があるため意義のある学びです。

伝統と革新こそ現代に必要なファクターです。

Lorna' s specializes in textiles.

Moriya's specialty is indigo.

Both have history and traditions that make this a meaningful study.

Tradition and innovation are the necessary factors for the modern age.

 

Reita MORIYA