「一つの製品を愛着持って着続けて欲しい」そんな思いから、東京渋谷・原宿エリアで人気アウトドアブランドによるリペアイベントが開催。
参加ブランドはザ・ノース・フェイス、パタゴニア、フライターグ、
なんと今回は、イベント参加ブランドを問わずどんなブランド・メーカーのものでも持ち込みが可能。今シーズン使い込んで穴が開いてしまったもの、自宅に眠っている大切なアイテムを是非持参してみては?
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このコンセプトのもと、三日間行われたイベントは大いに賑わい原宿を沸かせた。
アートモリヤはヘリーハンセンとタッグを組み、クローゼットの奥底に眠った服の染め直しを担当しました。
ヘリーハンセンはBe with waterをコンセプトに掲げている老舗ブランド。
アートモリヤの藍と、生きる。と融合することでより多くの人に幸せを提供する挑戦をスタート。
事前予約なしで挑んだ企画は3日間で113件の当日持ち込みを達成し、参加ブランドのスタッフ分も合わせると約150件、枚数カウントでは200着を超える服が蘇った。
キャットストリートに行列ができるほどの熱狂の中、一人一人のお客様と会話を通して持参した服への思いやエピソードを聞きながらデザインを一緒に考え藍染め。
目の前で生まれ変わる服にお客様も大変喜ばれていました。
興味深いのは、捨てようと思っていた服なのにいざデザインを決める段階になると真剣に悩む。そして最後には「大切にします」と言ってお帰りになるのです。
思い出、楽しさ、思い入れ、明日からのライフスタイルの変化。
多くの人との出会いがあり、それぞれに物語がある。
まるで映画のワンシーンに立ち合っているかのような感覚になりました。
藍左師ReitaMORIYAが過去に講師をしたサステナブルプログラム、海洋問題プログラム、国際教育プログラムに参加した学生たちも来てくれました。
これは非常に大きな成果で、プログラムが「やって終わり」ではなく、確実に彼らのライフスタイルに影響を与え続けている結果です。
今回の企画もきっとそうなる事でしょう。
イベント開催中に印象的だったのは、いつもは競合他社とも言える各ブランドが手を取り合っている姿でした。
パタゴニアのスタッフがヘリーハンセンで染めた服を着用し、お客様が持参したパタゴニアの服をヘリーハンセンで染める。
藍染めしたシャツがパタゴニアの店頭に干され、アークテリクスのスタッフがシャツを持ち込み、フライターグでリペア帰りのお客様が寄ってくれる。
とても微笑ましい光景でした。
いつだって目的は、人の笑顔にあり。