大 切にしたい、なにげない毎 日 。
藍で彩り、愛で満たす。
わたしは、
藍と、 生きる 。
毎日を過ごす海、空の下。私は、この美しい遠い青を表現するために、少なからず人間ができる営みとしての制作を心がけ藍を育て色素を抽出している。
私は、アートにおいて、プリミティブやブリコラージュという思考を大切にしている。
脈々と受け継がれてきた藍の種を育て、手塩にかけてつくった沈殿藍を腕と金物ひとつの左官技法で表現する。
これは人間の視覚構造に与えられた青を見ることへの、せめてもの感謝の念と、人間のエゴで制作することへのある種の償いの結果である。
サーフボードを鏝(コテ)に持ち替え、キャンバスの上をサーフする。
サーフィンは、瞬間瞬間に変化する波に合わせて自分も動く。
身勝手な動きに海は応えてくれない。
海と自分とを調和してひとつの芸術となる。
左官も同じ、藍も同じ。愛も同じ。
"藍と、 生きる。"
これは、わたし自身 が現在歩んでいる人生そのもの。
空と海のはざまでサーフボードに揺られている時、
真っ青な世界に包まれる。
聞こえるのは波の音と、自分の呼吸だけ。
誰からの干渉もなく、
自分らしくいられるあの時間を
いつまでも感じていられたら…。
その思いから始まった青色への憧れは、
いつしか自身で藍を育て色をつくるに至った。
騒音とデジタルの対極にある、
あの“青の風景”の心地よいゆらぎを、
みんなにも感じてもらいたい。
守谷玲太のつくる“青の風景”を、
1人でも多くの人に共感してもらえることを切に願う。
守谷玲太展
2025年5月14日(水)~5月20日(火)
午前10時~午後8時[最終日午後6時終了]
伊勢丹新宿店 本館6階 アートギャラリー
撮影:早川 まゆ ( @m.fastriver )
Director of Photography: Mayu Hayakawa
Produced by SELENE ART MEDIA ( @seleneartmedia )
[Special Thanks]
河合 一輝 (Design)
千道 (Art Direction) @sendo.sp
高橋 創平 (Photography) @miles_beach
Lindsay Datu (Translation)
& My family, for their love and support